半分無料!くよくよしていませんか?元気が出る心理学です。失敗しても、ミスしてもいいんです。いつまでもくよくよしていなければ!

理香のくよくよしない心理学 失敗しても、ミスしてもいいんです。いつまでもくよくよしていなければ!の半分を無料で公開中です。

くよくよしやすい方にオススメの書籍となっております。半分でもヒントやアイデアになるかと思います。是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


まえがき

入江理香です。
心理学を学んだ私は大学院で研究を続けるのではなく、実際の職場環境とは一体どんなものなのか、実際に自分の眼で見て、耳で聞いて、体感して、私の知識がどれくらい役に立つものなのかを知るためにIT企業に就職しました。
そんな私がこうした機会をいただいて、主にビジネス・シーンの中で、周りの方との人間関係やコミュニケーションを円滑に進められるような、ちょっとした工夫をお話ししています。
まだ社会人一年生の私がお話しするのは大変恥ずかしいのですが、少しでもお役に立てれば、と思っています。

今回はミスや失敗、ものごとがうまく進んでいない時に、どうしたら、くよくよしないで、前向きになれるかをお話ししてみたいと思います。
えっ、私はくよくよしないのかって?
そんなことはありません。私だって失敗した時は落ち込みます。でも、ずっと落ち込んでいる訳にいきませんし、そんな状態が長く続くのは精神の健康に悪い影響が出ることを私は学んできました。
だから、次に同じ失敗をしないように反省はしますが、引きずらないようにしています。
私のそんな工夫からお話ししますね。

登場人物

入江 理香(いりえ りか)・・・・本書の主人公。新入社員
新井 正治(あらい まさはる)・・入江と同期の新入社員
孫市 武(まごいち たけし)・・・課長。入江・新井の指導教官

アタマはひとつのことしか考えられない!

まず、素敵な事実をお知らせします。それは、
「脳はひとつのことにしか集中できない」ということです。
これは心理学者だけでなく、多くの脳科学者も認めています。
失敗をしてへこんでいる時、思うように事態が進まずにウツウツ、悶々としている時は、大抵何も手につかず、アタマの中をイヤなシーンが何度も高速で駆けめぐり、耳をふさぎたくなるような言葉が、これでもかというほどにリフレインされています。
真面目に取り組んでいるからこそ、そのようになってしまうのですが、過去に戻ってやり直しができるはずもなく、事態を一変させるようなできごとも期待できないならば、そうしていることは時間とエネルギーを浪費しているのと変わりありません。

ここでのポイントは「何も手につかず」です。
何もしていないので、いろいろなシーンや言葉がアタマの中に次々と生まれてしまうのです。
少しだけ、ほんの少しだけでいいんです。
動く勇気を出してください。
そして、思い出してください。
脳はひとつのことにしか集中できないのです。
ひとつのことに集中すると、それ以外のことは一時的にせよ、忘れることができます。
一時的にでも忘れることによって、イヤな気分から解放されます。その後で、改めて悩んでいた事態に向き合うと、別の視点から捉えることができるようになります。

 

 

理香のワンポイントレッスン
へこんでいる時、ウツウツとしている時こそ、何か別のことに集中してみましょう!

 

別のことと言われても思いつかないよ、という声が聞こえてきそうですね。
でも、本当に何でもいいんです。他人に見せるものじゃありません。
夢中になれること、好きなこと、やっていると時間を忘れられること。何かありませんか。
テレビのバラエティ番組を観て思い切り笑うのもいいです。マンガやアニメを観るのもありです。趣味でしていることでもいいです。普段なかなかやめることができないゲームがあるなら最適です。することは思いつかないけれど、眠ることができるなら寝てしまってもいいです。
しばらくの間、そうしたものに集中して、アタマとココロを解放してあげましょう。
変なコトバかもしれませんが、悩みの原因と時間的距離をおいてみてください。
早ければ十五分、長くても二時間も経てば、きっとあなたのアタマとココロは、柔軟さを取り戻すはずです。
私は気持ちが落ち込んでいる時には、映画を観ることにしています。何本かお気に入りの思い切り笑えるものや、何度観ても感動して涙がでてくる映画のDVDを用意しています。
そうしたものを観た後で、悩んでいたことを思い出すと、コメディのように思えたり、パロディ化したくなったり、あの登場人物に比べれば今の私の悩みは、なんて小さいものなんだろう、などと思えたりして、立ち直ることができます。

こうして考えてくると、失敗したり、ミスをしてへこんだりした時のために、いつでも利用できて、集中できるグッズが近くにあるといいですね。
ここでは、集中グッズと名付けておきましょうか。
いつでもすぐにその世界に入ることができる集中グッズが身近にあれば、へこんだ時には集中グッズでリフレッシュして、アタマとココロに充分な栄養補給をしてから、問題に再び向き合えばいいのです。

理香のワンポイントレッスン
へこんだあなたを救ってくれる大好きな集中グッズを備えておきましょう!

 

失恋して落ち込んでいる時も、あの人のことを忘れよう、諦めようと思うたびに、姿を思い浮かべたり、楽しかったシーンを思い出したりしています。
この場合も、無理に忘れようと考えるのではなく、別のことに気持ちを向けることが効果的です。
失恋の特効薬は次の恋、といわれますが、ある意味、それは正解かもしれません。
私の経験なのかって?
残念ですが、違います。ふふっ。

ココロの仕組みは動物も同じです?

私は冒頭で、次に同じ失敗をしないように反省はします、と言いましたが、この反省にもよいものと悪いものがあります。
例えば、ごく日常的な失敗として、つまずいた拍子に持っていたマグカップのコーヒーをこぼして重要な書類を汚してしまったというシチュエーションで考えてみましょう。
この時に、同じ失敗しないようにするためにどんな反省をしますか。

重要な書類を机の上に放置しておかない?
はい。確実な方法ですね。
コーヒーを飲むなどの飲食は、自分の席ではしない?
はい。継続する限り、同じ失敗は起きません。
つまずかないように通路やデスク周りを常に整理整頓しておく?
はい。堅実な対応方法ですね。
注意深く、つまずかないように、コーヒーをこぼさないように歩く?
残念ながら、この反省は悪い反省です。
ほぼ間違いないと言っていいくらいの確率で、同じ失敗を繰り返します。

なんで、そんなに自信を持って言い切れるのか、ですか。
それならば……。

つまずくな!
コーヒーをこぼすな!

今の言葉を聞いた時に、どんなイメージを思い浮かべましたか。
自分のココロに正直に尋ねてみてください。
真っ先にアタマに浮かんだのは、つまずいた姿、コーヒーをこぼしてしまった姿やコーヒーによって汚れた机や書類ではなかったですか。
つまずくな、と言われた時に、してはならないことはつまずいてしまうことです。するべきことは普通に歩くことです。
でも、普通に歩くというのは、文字通り普通過ぎるのでイメージしづらいですよね。
だから逆に、してはいけない、つまずく姿の方をイメージしてしまうのです。
私が言ったふたつの命令に共通していることにお気づきになられた方もいらっしゃるでしょう。
そうです。両方とも禁止の命令なのです。
命令の言葉は、命令された側に強いインパクトを持って受け止められます。特に禁止の命令は、ある動作や行動を制限されるので、より強いインパクトになります。
そして、最初に禁止されていることがイメージされ、このイメージ通りになってはいけないのだと認識されるのです。
でも、イメージと認識では、イメージの方が先に、より具体的に意識へ強く働きかけられます。だから、禁止の命令で言われた、してはならないことの方をイメージ通りに行ってしまうことが多くなるのです。
それに、何かを禁止されると、余計にしたくなるのがヒトのココロの常ですよね。
立ちはだかる障害が多いほど、恋人たちはより強く結ばれようとする・・・・・・とは、チョット違うかもしれませんが。

理香のワンポイントレッスン
禁止の命令は、禁止された動作を逆に強くイメージさせてしまう働きがあります。

 

禁止の命令が失敗を招いた例として、大学の講義で聴いた話をご紹介します。
ある年のアメリカで行われた、とても重要な野球の試合の最終回でのできごとです。
攻撃しているチームがチャンスになり、主力打者に順番がめぐってきました。
守っているチームの監督は我慢できなくなって、投手に駆け寄ると次のような指示を出しました。
相手は外角高めが得意だから、そこにだけは絶対に投げるな。
試合が再開すると、これだけ注意されたにもかかわらず、投手は外角高めにボールを投げて相手打者に打たれてしまった、というのです。
私は野球の知識があまりないので、これ以上詳しくお話しできないのでごめんなさい。

講義をした教授は、この試合の敗戦の責任は投手ではなく監督にある。正しく言えば、監督の指示の出し方に問題があると言いました。
誰もが緊張する重要な試合の最も緊迫した場面で、外角高めにだけは投げるな、という命令は、外角高めに投げろ、と同じだというのです。
あまりに逆説的でよくわかりませんよね。
教授の言いたかったのは、外角高めにだけは投げるな、ということは外角高め以外のコースに投げろ、ということです。しかし、外角高め以外の具体的なコースの指示はありません。どこでもいい訳です。その結果、この投手は外角高めだけを注意したため、意識がそこに集中してボールが行ってしまった、ということなのです。
疑問に思った私は、こうした場合にはどのようなアドバイスが的確なのか、と尋ねました。
教授は、こんなすごい場面は滅多にないんだから楽しんで、どこでもいいから思い切って投げろ、という方がよっぽどいい、と笑いながら話しました。
すると、出席していた男子学生がプロ野球の監督(ごめんなさい。名前を覚えていません)が、低めを見逃して三振したらオレが責任をとるから高めだけを狙って振れ、と打者にアドバイスしたと著書に書かれていた、と言ったのです。
教授は、指示を出すならばそれが適切だ、と話しました。
つまり、指示を出す場合はするべきことのみを明確にするのが重要で、してはならないことを明確にするのは誤り、ということなのです。

理香のワンポイントレッスン
してはいけないことを指示するよりも、するべきことを明確にした方がいい結果につながります。

 

自分に向けての注意も、他人に対する指示も、禁止の命令より肯定の命令の方が効果あり、ということですね。
そこで思いついたのですが、盲導犬の訓練がこれによく似ています。
盲導犬に対して前に進む命令はゴー、止まる命令はストップです。その場に留まる場合はステイと命令し、決してドント・ゴーとは言いません。
動物はとても素直です。ヒトもまた動物ですから、そのココロは大変素直で従順です。禁止の命令よりも肯定の命令の方が受け入れやすいのですね。

憧れのヒーローやヒロインになってみましょう!

くよくよするのを続けないための次の工夫は、別の人になりきってしまうというものです。
別の人といっても、誰でもいいという訳ではなく、苦難や困難を克服した人、成功をした人など、普段から尊敬していたり、憧れていたりする人物です。
実在の人物でなくても構いませんし、歴史上の人物でも大丈夫です。マンガやアニメ、特撮もののヒーローやヒロインでもいいです。
そうした人物でも、必ず苦難の時代や絶体絶命のピンチの時期があるはずです。アニメのヒーローやヒロインも、最初は痛めつけられて最終的に逆転して勝利するというパターンですよね。
そうした人物、ヒーローやヒロインになりきって、こんなに苦しいピンチでも乗り切って最終的には成功する、勝利する、という事実やシーンを思い浮かべてみてください。
私が気に入った映画を集中グッズにしているのも、困難や失敗を乗り越えて成功した姿やハッピー・エンドを迎えるのを観て、そのヒロインになりきって、同じように元気で明るい姿を取り戻すためです。
こうした話を新井君にすれば、きっと戦国時代の人物を何人か挙げることができるのでしょうが、ご存知のように私は歴史があまり得意ではないので、例を示すことができないのが残念でもあり、申し訳なくもあります。
映画やマンガ、アニメなどを観なくても、あのヒーロー、ヒロインならば、こうするだろう、とすぐに想像できるほどに憧れている人物がいれば、もっといいですね。
私は尊敬する人物や大好きなヒーローやヒロインの名前と、その人たちが語った言葉をシステム手帳にはさんでおいて、何かあった時には読み返すようにしています。
それだけでも、随分と気持ちは変わるものです。
私はこれらをヒーロー・リスト、ヒロイン・リスト、名言リストと呼んでいます。

理香のワンポイントレッスン
大好きなヒーローやヒロインを見つけて、落ち込んだ時にはその人になりきって早く立ち直りましょう!

 

私の名言リストには、学生時代に知った心理学者の言葉が多いですね。
私にとってのヒーローやヒロインは誰なのか、ですか。
それはナイショです。
たぶん、知ったら驚かれるくらい想像されている私とは大きなギャップがある人たちです。
だって、それくらいの人じゃないと、ユウウツな気分を一気に解消するのは難しいことですから。

 

人に傷つけられた痛みは、人によってしか癒されません!

ここまでお話ししたのは、主に自分一人でくよくよした気持ちやウツウツとした気分を解消する方法です。
ただ、現代は社会が複雑になり、多様な価値観を持った人が増えて、理解し合うこと、コミュニケーションをとることが非常に難しい時代だと言われています。
他人の言動によって傷ついてしまい、そこから立ち直れない方の姿を、私は学生時代に何人も見てきました。
そして、ある教授から教えてもらったのが次の言葉です。

人によって傷つけられた痛みは、人によってしか癒されない。

重く深い言葉だと思います。
同時に希望を持たせてくれる言葉でもあります。なぜなら、私でもあなたでも苦しんでいる人を癒し、救うことができる可能性があるということを示しているからです。
そして、万が一、人の言動によって傷ついてしまった場合のことを考えて、事前に予防をしておくこともできます。
この言葉を知ってから、私は三人の友人を持つべきだと考えるようになりました。
ここでいう三人とは、正確には人数ではなく、三種類とでも呼んだ方がいいかもしれません。
一人目は、同じ職場の友人です。
同じ場所、同じ時間、同じ環境を共有しているからこそ、理解してあげられる、理解してもらえる人物です。
今の私で言えば、新井君ですね。
業務を進めていく上で、誰もが失敗や誤りをします。失敗やミスをしない人などいません。失敗やミスは自分の現在の状況や立ち位置、技術の習得度などを知ることができる機会であると捉えることもできます。それを乗り越えてこそ大きな成功が待っています。
しかし、失敗をしたり、上司や先輩社員から叱責を受けたりすれば、誰でも落ち込みます。
そんな時に、同じ職場に友人、仲間がいれば、落ち込んで席に戻ってきた時に声をかけてくれます。私が落ち込んでいたら、新井君はきっと声をかけてくれるに違いありません。
同じ職場にこうした友人がいなければ、しばらくの間、一人で失敗を噛みしめ、受けた言葉を反芻して悔しい思いや悲しい気分、後悔に苛まれなければならないでしょう。
時間を置かずに、励ましてくれる人、慰めてくれる人、言葉や態度で示さなくとも寄り添っていてくれると感じることができる人がいれば、落ち込む時間も短く、落ち込みの程度も深くならずに済みます。
ここでのポイントは、「時間を置かずに」です。
同じ配属先になってから、まだ一年も経たない新井君と私ですが、何度かこうした場面はありました。そうした場合に、私は新井君の気持ちに寄り添ったつもりでいますし、逆の立場になった時には新井君が声をかけてくれました。黙って手を差し伸べてくれたと感じたことがあります。
もっとも、私は一緒に沈んだ気持ちになるよりも、明るい話題を振ったり、チョット意地悪を言ったりすることで、新井君の気持ちを違う方へ向けているつもりです。
新井君には少し誤解されているかもしれませんが、そうすることが新井君を早く元気にさせることだと、私は信じています。

理香のワンポイントレッスン
同じ職場に友人や仲間を作りましょう。何かあった時は、すぐに声をかけてあげましょう!

 

次は同じ会社の別の部署の友人です。
自分の所属している部署だけでは、会社の変化や動向がわからないこともあります。本来伝えるべき管理職が、自分の部署は関係ない、と思っていれば話さないでしょうし、中には自分だけが知っていることによって優越感を持ったり、情報を操作しようと考えたりする人もいます。
これまでにない違和感を持った時に、違う部署の友人に尋ねてみると、その原因が他の部署では公になっていて情報として得られることがあります。
売上が伸びていないので経営層からハッパをかけられている、とか、支出を抑えるようにとのお達しが出ているとかですね。
自分の会社に、そうした重要な情報、社員全員や関係部署のメンバーに周知徹底しなければならないようなことを隠す人間なんていない、とお考えになるのはわかります。実際、そんな人がいない会社や部署もあるはずです。
しかし、もしいたとしたら? それによって息苦しさを感じているとしたら?
そうした場合の保険としても、他部署の友人を持っておいた方がいいと私は思います。
私の上司の孫市課長は社員が知るべき情報を隠したり、操作したりはなさいません。
同時に、他の部署や管理職の方の悪い噂なども決してお話にならない方です。
新井君と私は、OJTが終わる間際、配属先の希望を尋ねられた時に、同期のメンバーと飲み会を開き、それぞれの部署の管理職の話を聞くことで情報収集をしました。
私たちはその上で、孫市課長が自分たちの上司であることを望んでそのまま残りたいと考え、希望を伝えました。
一方で、他の部署にいるメンバーは、孫市課長が新入社員向けに行っている『孫子』検討会を意味のない、役に立たないものだと先輩社員から教えられている人もいました。
こうした様々な角度や視点、多様な価値観で物事を見つめたり、ヒントをもらったりするためにも、包み隠さず話のできる他部署の友人は必要なものだと私は思っています。

理香のワンポイントレッスン
社内の他部署に友人を持ちましょう。新しい発見や違う視点からの情報、ヒントをもらうことができます!


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