塾講師が教える中学生の塾選びのポイント。集団授業、個別指導、映像授業、どれがウチの子にあってるの?

子どもの学校のテストの成績が芳しくなかったり、受験生になったりで塾を探す時、どの塾が良いか悩むものです。良い塾に巡り合えればよいですが、合わない塾に入ってしまうと時間もお金も無駄になってしまいます。
では、どのようにして塾を決めればよいか、大手なら間違いないのか、個別指導なら確実か、塾選びのポイントを知っておきましょう。

「それぞれの授業形態を知る」
親御さんが学生だった頃と比べ、学習塾サービスは多様化の一途を辿っています。そういったサービスの知識を知った上で塾を決めるのと、子どもが「友達がいるから」というだけで決めるのとでは大違いです。安い出費でないだけに、塾の情報をしっかり入れておきましょう。


集団授業は「プレミアム感」が出ているかをチェック

集団授業は個別指導に比べて、丁寧さに欠けると思われがちですが、もし敏腕教室長の教室があれば別です。
まず、塾に在籍している時点で、少なくとも勉強への意識が高い人が一つの教室に集まっています。先生はその意識をより高めようとしたり、確かな学習習慣をつけさせようとしたりします(例、小テスト)。よって、学校との差異化、一定の緊張感が教室に生まれます。
また、周りから影響を受けやすい人は集団授業に向いています。例えば、小テストを定期的に行い、合否を公開する教室があるとします。子どもたちは不合格が公開されるのは嫌だ、再テストを何度も受けるのは嫌だと奮起します。
このように塾の先生はプロとして、授業や運営に創意工夫を重ねています。こうした学校にはないプレミアムな集団授業なら、子どもの意識や大きく変わるチャンスがあるといえます。
検討している教室に、成績アップのための取り組みを聞いてみましょう!


個別指導は先生が全て

学校の進度や集団授業のカリキュラムにしばられず、無理なくやりたい勉強ができる。それが個別指導です。子どもとしては、学校ではもう教えてくれないところをやってくれて、かつ自分のペースでできるため、体験授業をした後の満足度は高いです。
しかし、「無理なく」できることが必ずしもプラスに働くとは限りません。自分のペースでやろうが、学校の授業は進んでいきます。定期テストのために学校のワークを進める必要もあります。そうなったら「自分のペース」だなんて言っていられません。課題をこなすことが最優先になります。
そこで、壁を乗り越えるようにサポートするのが先生の役目ですが、個別指導の先生はアルバイトであることを念頭に置いて下さい。陥りがちなパターンとして、あれもこれもしなきゃいけないと言う子どもに付き合って、やる問題数を際限なく増やしてしまうことがあります。こうなると覚えるどころか、課題を終わらせる作業になってしまいます。
よって、結果を出すには子どもの能力とテストの傾向の分析をして、どんな内容を重点的に勉強させるかという指導計画が必要です。しかし、手間暇かけて準備しても、いきあたりばったりで授業しても貰えるバイト代は同じです。それなら楽をする先生がいてもおかしくはないですね…。同じ個別指導の金額なのに先生のレベルで授業力に差が出るのはおかしい話です。「正社員の先生と一緒にテスト勉強の計画を考えてほしい」とリクエストすれば、的外れな個別指導になるのを防げるかもしれません(本来は塾側がしなければいけないことですが…)。
個別指導を検討するなら、担当する先生のことをしっかり聞いておきましょう。


映像授業は、元から勉強ができる子向け


タブレットやPCに収録された授業の映像を観る授業形態があります。子どものレベルに合わせて視聴する授業のレベルやスピードを調整できます。また、曜日や時間を比較的自由に決めることができ、課外活動で忙しい中学生も通塾できます。
しかし、一人ひとりイヤホンをつけて静まり返った教室で授業の映像を観るのは、部活等で疲れた状態の子どもたちには結構大変です。そこに追い打ちをかけるように、難しい内容の授業を聞かされたら、気づけば夢の世界です。
また、映像授業の最中、先生はサポートとして教室内を巡回します。ただし、正社員の先生はアルバイトの先生にその役目を任し、その間に授業以外の仕事をするということもあります。アルバイトの先生は寝ている子どもを優しく起こすだけです。よほど特別な先生でなければ、彼らの裁量だけで子どもに厳しく接することはないです。
映像授業を最も効果的に使いこなすのは、成績上位者です。彼らは学校の授業や集団授業で簡単すぎる問題を解く時間が嫌いです。よって、難しい問題や自分が苦手とする問題「だけ」を選んで解ける映像授業との相性はばっちりです。


いかがでしたか。塾というとその授業のシステムに目が行きがちですが、結局のところ人が作ったシステムは、取り扱う人次第です。システムを知りつつ、どう活用してくれる塾なのかで選びましょう!

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この記事の作者

そのかわゆうじ(ソノカワユウジ)

1987年4月7日生まれ。埼玉県出身。帝京大学を卒業後、静岡の学習塾に入社。
教室運営に携わる。退社後は学習塾にこだわらずに、プログラミング教室など、子どもと関わる仕事に従事。
いじめや適応障害を乗り越えた経験から、子どもに自信を与える教育を信条としている。
チャイルドマインダーの資格を持つ。

そのかわゆうじ著書

可能性を閉ざす言葉・開く言葉「勉強しなさい」と言わずに机に向かわせる、塾の先生の対話術。

塾選びで失敗しない究極の15項目チェックリスト。