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まえがき

ITエンジニアが即戦力で戦うためには相応の武器が必要だ。あなたに突き抜けた強い技術力があれば、それを頼りに最前線で活躍できるだろう。
だが、現実には突き抜けた技術を持たないエンジニアが大勢いる。技術的には他者と代替可能なレベルで、頭数を揃えるためにいるようなエンジニアだ。何を隠そう、私もそんな存在だ。
エンジニアという職業は技術が本分なので、高い技術を持っているほど有利に生きることができる。会社からは技術的な研鑽による将来の目標を提出しろと命じられ、自分の技術が時代遅れにならないように必死に勉強する。しかし、凡人はギークなエンジニアには決して追いつけない。

技術力に劣るエンジニアは、周りとの実力差に苦しむだろう。努力しても追いつけないという事実を受け入れられないこともあるだろう。
だからこそ、その現実を肯定しよう。
技術がないことを肯定し受け入れてしまえば、その他大勢のエンジニアも活路を見出すことができる。なぜなら、エンジニアの武器は技術だけではないからだ。
格闘技も腕力だけで優劣が決まるわけではない。スーパーヒーローの仲間たちも、全員同等の強さを備えているわけではない。技術で劣るエンジニアは、別の強みを発揮すればよい。
本書では、技術的な強みがないエンジニアがどうすれば戦っていけるのかを私の経験から書き起こした。あなたが凡庸なエンジニアだったとしても、自分の長所を伸ばし武器として育てる思考法を身につければ、自分より格上の技術者と同等以上の成果を出すことができる。
技術で勝てないなら別の武器を使って勝てばいいのだ。

エンジニアよ、肯定思考を持て

デジタルの世界にではゼロかイチしかない。が、それと同じで、自分自身を肯定した瞬間に一つの可能性が生まれる。否定すればゼロだ。たとえば、資格の試験も受けなければ合格する可能性はゼロだが、受けた瞬間にイチになる。
あなたは技術者として、いくつもの可能性を秘めている。あなたが未知の領域に挑戦するためには、まずは自分の可能性を肯定しなければならない。あるはずの可能性を否定して何もしなければ、可能性はゼロのままだ。
この「肯定思考」は、どんな窮地からでも解決の糸口を見つけるカギになる。
肯定思考によって救われた私の経験を4つお話ししよう。

1、肯定の観察力を得る

私が常駐していた会社で見た、ある文化を紹介したい。
その会社には、新人が成長すると上司に向かって「あなたから得るものはもうありません。安心して異動してください」と言って、上司の異動を送り出す文化があった。
無礼だと感じる人もいるかもしれないが、私はとてもいい文化だと思った。人は上司や先輩や部下など、つまり他者の仕事ぶりから何かを学ぶものだ。上司を見て研鑽しなければなかなか言えないセリフである(研鑽していても簡単には言えないが)。それ以来、私も心の中で見習うことにしている。

転じて、私は周囲の人を肯定的に観察するようになった。たとえば、どうしようもない欠点だらけの先輩がいたとする。腐っても先輩であれば、どこかに学ぶべきことはあるはずだ。そう肯定的に観察すれば、嫌だと思う気持ちを横に置いて先輩の言葉をちゃんと傾聴できるし、素直に相手を尊敬できるようになる。嫌な人間なのに成り立っているということは、仕事面で良い点がある証左でもある。学ぶべきことは学べ。まず肯定し、あらゆることから成長するヒントを見つけていけば、あなたが他者より技術が劣っていても生き残る道が見つかるかもしれない。
実際、ジャングルでサバイバルするためには、現地人と同じことをするのが一番いいそうだ。先輩エンジニアを観察していればサバイバルのヒントを得られる可能性は高い。
観察により相手から学ぶべき点を見つけることができれば、それはあなたの武器を見つけたことに等しい。

2、肯定の仕事力を得る

退屈な仕事の中にも、肯定すべきポイントは眠っている。何の生産性もない事務作業だとしても、覚えればいいことがあるかもしれない。たとえば他者を助けてあげる材料になるかもしれない。他の会社でもやることであれば、自分がもし独立することがあれば使える知識かもしれない。もっと単純に、技術が平均点でも提出物がしっかりしていれば多少いい評価がもらえるかもしれない。
こうやって肯定し続けていると、何も考えずに仕事をしている人と少しずつ差が出る。その小さな成長を積み重ねていこう。
かつて、私は運用オペレーターとして、手順書に書いてある通りに操作するだけの仕事をしていた。自己判断は許されず、何も考えずにただマニュアル通りに運用する仕事だ。
5年もやったが技術的な成長は皆無である。サーバが何かもわからない。コマンドも叩けない。ログも読めない。周りもITど素人ばかりだ。給料も安い。電気、ガス、水道を止められた同僚もいた。自分たちにキャリアパスがないことを知っているので、モチベーションも低かった。
それでも私は肯定思考を発揮した。運用改善を必死に行ったことで、ものすごく感謝された。結果も出せたし、社内表彰もされた。その結果、運用オペレーター以外の仕事ももらえるようになったのだ。運用改善をした経験はその後も大いに役立った。

結局のところ、自分が置かれた状況を肯定して努力するしかないのだ。たとえ好きな仕事でなくても、現実には目の前にあるものを肯定し、良い結果を出すために努力をするのみである。
もちろん、環境の変化や転職によって解決することもある。私も、当時在職していた会社ではそれ以上努力してもやりたいことができなかったので、仕事を変えた。肯定的な理由で仕事を探して、肯定的に私を評価してくれる会社に入社したのだ。場所が変わるとキャリアパスも大きく変わった。いずれにしても、転職しようがしまいが、他人より努力もせず結果も出せない人間に明るい未来はない。
まずは、目の前の仕事を肯定して結果を出そう。どこに行ってもやりたくない退屈な仕事はある。だが、簡単な仕事すらできない人にチャンスは来ない。それどころか、やる気をなくして手を抜いたら、それ以上の仕事はもらえないかもしれない。
誰にでもできることをしっかりをやるからこそ、面白い仕事を任されるチャンスは増える。
目の前の仕事を肯定することから、次の可能性は広がっていくのだ。

3、肯定の突破力を得る

肯定思考は、相手を叱責しなければならないときにも役立つ。
例えば、あなたの部下が本番環境で基本的な確認を怠り、サービスを停止させる障害を起こしてしまったとする。当人のルールを順守せず軽視する姿勢を叱責しなければならないし、原因を聞き出して関係先に報告しなければならない。あなた自身も怒り心頭だ。
肯定思考がない場合、あなたはこう尋ねるだろう。
「君はなぜ運用ルールを無視したのか」
言いたいことは腐るほどあるだろう。小言を飲み込んで相手を責めないように気遣っても、原因追及や再発防止のために本人に問いただすことがたくさんある。客観的に見れば責めるような質問ばかりになってしまいがちだ。
だからこそ、肯定思考に基づいて救いのある問い方が必要なのである。
「君の長所は小さな仕事を確実に行うことであるのに、なぜ運用ルールを無視したのか」
このように肯定しながら質問することで、あなたは味方だというメッセージを部下に伝えられる。部下が良い働きをしたときにほめるのは簡単だ。誰にでもできる。だが、悪いときにもほめるのは難しい。こういったときに判断を誤ると、チームの雰囲気は簡単に悪くなる。
難局であるほど、立ち止まらずに良い部分を肯定しなければならない。それはチームを良い状態に保つ効果がある。

そして、肯定表現はその後の展開も助ける。長所を指摘されれば誰でも嬉しいものだ。部下の心に肯定された経験が残れば、「小さな仕事を確実に行う」ことを大切にするようになるかもしれない。
あなたが関係先に報告をする場合にも肯定表現は役に立つ。部下が普段は「小さな仕事を確実に行う」人間であることを説明できれば、再発防止策にも説得力が増すかもしれない。
こうしたことは、普段から肯定思考ができていなければ発揮できない。相手を常に肯定していれば、その人らしい長所を見つけることができる。
肯定の観察力と仕事力を身につけていれば、窮地でも肯定的な要素を見つけて突破できるはずだ。

4、肯定の印象力を得る

問題発生時に人格を肯定されるか否定されるかでは、当事者のメンタル的な負荷は雲泥の差だ。
私がセキュリティカードを紛失したときの経験を話そう。出会ってわずか数日の上司に、「佐々木君は普段からよく管理していたのを知っています。落ち着いて探してみてください」と言ってもらったことは本当に救いになった。実際にそこまで肯定的に思われていたかは知らないが、本当に落ち着いて探したら自宅の部屋から見つかった。なんとか事なきを得たのである。これが普通の上司だったら、セキュリティインシデントはすぐに本社や顧客に伝えられただろう(むしろ本来ならそうあるべきである)。
世の中にほめる人間などほとんどいないので、それを窮地で投げかけられると心に残るものだ。
後日談だが、遠方に赴任していたその上司に、案件が終わってからも会いに行ったことがある。彼は快く私を部屋に泊めてくれた。数か月一緒に働いたのみにも関わらず深い関係を作れたのは、やはり上司が私を肯定してくれたからだろう。

仕事をしていて上の立場の人に目をかけられることなんて非常に稀だ。もしも上司を選べるなら、誰だって自分を評価してくれる人についていきたくなるはずだ。
「一緒に働きたい」と思われるためには、相手を肯定することが有効だ。意識して肯定を続けることで、あなたの印象は変わっていく。
狭い業界なので、ITエンジニアは誰と一緒に仕事をすることになるかなんてわからない。転職先のプロジェクトで前職の人間と再会することもよくある。一期一会の出会いも大事にしよう。
誤解のないように言うが、八方美人になれということではない。人間は全員みな考え方が違うので、全てを理解者にするのは不可能だ。できる範囲で肯定関係を作り、なるべく味方を増やしたほうがよいということだ。

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本書の目次

エンジニアよ、肯定思考を持て
1、肯定の観察力を得る
2、肯定の仕事力を得る
3、肯定の突破力を得る
4、肯定の印象力を得る
否定から入らず肯定的に話を切り出す
他人の肯定思考を利用して、スタートダッシュを決めろ
できない仕事に直面したら、他人の肯定思考を借りて突破しろ
誰も見向きもしないことを肯定しろ
会議の流れを変えるには、みんなが肯定しやすいように先回りしろ
資格を客観的な肯定の材料にしろ
環境の変化を肯定しろ
肯定によって結ばれた絆は強い相乗効果を発揮する
肯定行動実践のために
ステップ1 否定的になっていることをできる限りノートに書き出す
ステップ2 やりたいこと、やれそうなこと、やらないことに分類する
ステップ3 肯定的に変えるアクションを書き出す
ステップ4 即実行

著者紹介

佐々木康介(ササキコウスケ)
1983年青森県生まれ。神奈川県横浜市在住。
元商社の営業。現在はインフラエンジニアとしてクラウド基盤を触る日々。
文系出身で技術の習得に苦しんだ経験から、インフラをゼロから学ぶコミュニティのインフラ勉強会を創設。
プライベートでは画像の機械学習で遊ぶことに夢中になっている。趣味はバイオリン。好きな動物はウサギ。

著者のツイッター
https://twitter.com/redsasakou