タイトル
女の敵は女だった!!自分を見失わず、人生を快適に生きよう。友達、同僚、近所のおばさん、母親。10分で読めるシリーズ
著者名
吉永麻桔,MBビジネス研究班
発売日
2015/01/30
概要
10分で読めるシリーズとは、読書をしたいが忙しくて時間がない人のために、10分で読める範囲の文量で「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」を基本コンセプトに多くの個性あふれる作家様に執筆いただいたものです。自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。是非、お試しください。
まえがき
もしあなたが今良好な親子関係、友人関係にあるならば、決して本書を読まないでください。きっと、どよーんとした暗い気分になると思うからです。
でも、もし少しでも自分の親子関係や友人関係で疑問に思うことがあれば、ぜひ本書を読んでください。解決策は見いだせないかもしれないけど、ちょっとはスカっとした気分になるかもしれません。
昔から女性はいろんな意味で虐げられてきました。かつては男性とのさまざまな不平等に悩まされてきたものです。現代では平気で棄権してしまう人がいる選挙権でさえ女性に与えられなかった時期があり、先人たちが立ち上がって女性の権利を勝ち得てきたのです。
そういった背景を見ていると「女性の敵は国家」と思ってしまう傾向があります。つまり国家を動かしている政治家や官僚たちの多くが男性ということもあり、言いかえれば「女性の敵は男性」ということになるでしょう。
しかし果たしてそうなのだろうかと私はつねづね思っているのです。
いまだに「セクハラ」や「マタハラ」などという言葉が横行する残念な国、日本ですから。
男性を敵とみなすのは、ある意味正しいかもしれません。実際にバカな議員のセクハラやじ問題で大騒ぎになるぐらいですから。
でもよく考えてみてください。
男性から受けるセクハラ発言、マタハラ発言と同じような言葉を女性の友人から受けたことはありませんか?女性の同僚から受けたことはありませんか?義理の母親、もしかしたら実の母親からも受けている経験がある人もいるかもしれません。
実は大きな国家や男性という壁の前の小さな小さな壁だけれども、それを超えないと何もできないのです。
その壁を作っているのが、同姓である女性たち。実は行く手を最初にさえぎっているのは、仲間だと思っていた女性なのです。
その壁をぶち壊してでも向こう側へいくか、それとも壁の中でぬくぬくと過ごすか、それは人それぞれの選択です。
でも決して壁たちに翻弄されないように、あるいは壁と共存できるように、本書を書くことを決意しました。批判される方もいるでしょうが、共感してくれる方もたくさんいるだろうと信じて。