タイトル
新約ナポレオンボナパルト。「吾輩の辞書に、不可能の文字はない」名言で知る皇帝の栄光と失脚。10分で読めるシリーズ
著者名
shogo.p.sato,MBビジネス研究班
発売日
2014/12/15
概要
まえがきより
「吾輩の辞書に、不可能の文字はない」と豪語した男
現在フランスでは、豚に「ナポレオン」と名付けることを禁止している。
ナポレオンのイメージを損なうと思われているからだ。
そう、彼はフランスの英雄なのだ。自分の人生において、すべてのことが可能だと信じて突っ走った男だ。
しかし、彼の人生も、そしてその後の評価も決して順風満帆なわけではなかった。
実際彼は人生の晩年、失脚して大西洋の孤島へ幽閉された。そしてそこで人生を終わらせているのだ。
それまでの派手な人生から比べると、かなり寂しい最後だった。
彼はかなり優れた軍人であった。そして優れた政治家でもあった。
一時は、ヨーロッパのほぼ全土を掌握したこともあったのだ。イギリスが何度も対フランス大同盟を作ってフランス包囲網を築こうとしたが、そのたびに彼はその包囲網を突破し、その支配地域を広げていったのだ。
確かに、このときに彼にとって、不可能なことなど何もないと思うに十分な理由が目の前に広がっていた。
ちなみに道路の右側通行がヨーロッパを中心に世界中に広がっているのは、フランス革命のときに右側通行を定めたフランス国内の法を、ナポレオンがヨーロッパ中に広めたからだと言われている。
ナポレオンからの支配を最後まで受けなかったイギリスはいまだに日本と同様の左側通行だ。
彼の影響はまさに世界に響いていたのだ。
彼ほど自分の思想を残した歴史上の人物はいないかもしれない。
彼は自分のことを語るのが好きだった。特に政見を語り出すと止まらなかったと言われる。
そんな彼が残した数々の名言は、今もよく知られている。
そのうちのいくつかとともに、彼の人となり、そして人生を少し見てみよう。