タイトル
個人でもできる幸せなインターネットショップ運営(入門編)今さら聞けないインターネットショップってどうなの?10分で読めるシリーズ
著者名
伊丹一三,MBビジネス研究班
発売日
2015/02/13
概要
10分で読めるシリーズとは、読書をしたいが忙しくて時間がない人のために、10分で読める範囲の文量で「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」を基本コンセプトに多くの個性あふれる作家様に執筆いただいたものです。自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。是非、お試しください。
はじめに
1999年株式会社エム・ディー・エムより、楽天株式会社へ社名変更した楽天市場を、大阪城近くにあるツインタワーでの展示会で知りました。その時は、多くの人と同じく、正直インターネットで買い物をする人がこれから本当に増えるの?という思いが大半。おもしろいとは感じましたが、自分が事業としてやることになるとは思いもしませんでした。当時は、テレビ通販・通販生活などマスメディアから買う人が増えていましたが、まだまだ、スーパー・コンビニ・百貨店などリアル店舗での購入がほとんど。そんな時代でした。
それから2年ほど経った2001年楽天市場がグループ流通総額1兆円構想を打ち立て話題になり、インターネット通販に興味、関心を強く持つようになりました。当時は、お金=幸せと考えていましたので、儲かりそうなことを探していました。当時勤めていた会社の社長に楽天市場が面白いことを考えていると話しましたが、過去に通販事業で手痛い失敗をしていたため、寝耳に水。そんなに甘くないと一蹴されました。周りの仲間にも話しましたが、インターネットで買い物をしたら個人情報が漏れてしまうから、そんなに利用者は増えないと言われてしまいました。
しかし、それまでに様々な反対の声に立ち向かってのし上がった経験がある自分にとって、それらの雑音は、さらに挑戦したいという欲求をかきたてるだけでした。そんな折、社長の友人で楽天市場で成功している人が現れました。これこそシンクロ!一転社長が乗り気になり、社内の空気は変わり楽天市場への出店が決まりました。
利益が出るまでは、社長の友人に相談しながら、私が一人で売上を伸ばすために頑張る。という条件付きでした。
同じような経緯ではじめられた人も多いのではないでしょうか?
2013年流通業態での売上は、スーパー13.1兆円、コンビニ9.9兆円、百貨店6.7兆円。以上 公社)日本通信販売協会調べ。
インターネット個人ユーザーが関与するBtoCおよびCtoC市場規模は現在約15.9兆円。うちスマートフォンは2.6兆円(16.35%)。
EC市場における12分野の市場規模。
「食料・非アルコール飲料」1.7兆円(EC市場に占める構成比:10.7%)、「外食・宿泊」1.8兆円(11.3%)、「アルコール飲料・たばこ」0.6兆円(3.8%)、「被服・履物」1.4兆円(8.8%)、「住居・電気・ガス・水道・エネルギー」2.4兆円(15.1%)、「家具・家庭用機器・家事サービス」1.0兆円(6.3%)、「交通・車・バイク・自転車」0.8兆円(5.0%)、「電話・通信・郵便」1.2兆円(7.5%)、「娯楽・レジャー・書籍・新聞・趣味・文化・デジタル家電」2.4兆円(15.1%)、「教育・学習」0.8兆円(5.0%)、「保健・医療・介護・薬」0.9兆円(5.7%)、「美容・理容・装飾品・各種保険・金融サービス」0.9兆円(5.7%)以上MM総研調べ。
あなたは、どの業種ではじめようとしていますか?またすでにはじめていますか?どの業種に魅力・価値を感じたでしょうか?
ネットショッピングを10年以上やってきて感じたのは商品・業種と、売れる売れないは、あまり相関関係がないということ。
売る側が、どれだけお客様の買いたい目線を追求できるか?
見に来てくれた100人のうち3人の人に、今、どうしてもこれが欲しいと思わせることができるか?
これだと思います。あとは掛け算。
そして上手く関わる人を増やし、自分のやりたいことに集中していけるのか?
情熱を持ち続けることができる商品を扱っているのか?
本書を通して、読者の皆様が少しでも経済的に開放され、好きな人と好きなことを楽しめる時間づくりのお手伝いができれば幸いです。