小学生英語の家庭学習。英会話スクールが楽しいだけでいいのか?「きちっとした英語を身につけた中学生」になってほしい!

 

タイトル
小学生英語の家庭学習。英会話スクールが楽しいだけでいいのか?「きちっとした英語を身につけた中学生」になってほしい!10分で読めるシリーズ

著者名
小葱,MBビジネス研究班

発売日
2015/02/20

購入はこちらから

概要

10分で読めるシリーズとは、読書をしたいが忙しくて時間がない人のために、10分で読める範囲の文量で「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」を基本コンセプトに多くの個性あふれる作家様に執筆いただいたものです。自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。是非、お試しください。

まえがき

英語の講師をしていると、ネイティブスピーカーの楽しい英会話の授業を受けている小学生の保護者の方々から、一様に似たような話を聞く。

「何年も英会話スクールに通っているのに、英語が話せない。」
「何年も英語を習っているのに、アルファベットが書けない。」

確かに、英語を教わりに来る小学生たちは、親の気持ちなどつゆ知らず、実にのびのびとネイティブスピーカーによる子ども用の英語の授業を受けている。大好きなゲーム、色ぬり、発話練習……。元気いっぱいに「I know!」と手を上げる子。じゃんけんの仕方や、果物や野菜の名前を言うこと、フォニックスの歌。楽しみながら英語を学べるのは、本当に素晴らしいことだ。私が小学生のころは、クリスマスソングの入ったカセットを聞いて、ひとり歌を口ずさんだり、ディズニーアニメのセリフを耳だけで真似して適当に意味も分からずに言っていたのだから、こうして直にネイティブの先生と授業ができる子どもたちは、とてもうらやましいとさえ思う。

だが、楽しいだけで、本当に彼らの英語が中学生になったときに、使えるモノになっているのかは、はなはだ疑問だ。例えば、野菜の「ナス」を英語で「eggplant」と覚える。外国人の実に陽気な講師が、満面の笑みを浮かべて「What’s this?」と訊けば、子どもたちは元気に「エップラン!」と素晴らしい発音で答えるだろう。ただし、そのスペルを書ける子どもは、果たしてその中に何人いるのか怪しい。フルセンテンスで「It’s an eggplant.」と答えられるようにするには、さらに練習を重ねる必要がある。

漢字や計算の学習には楽しさを求められないのに、なぜ英語だけは楽しさを求めるのだろうか。教科に求める学習の差が、こんなところで生じるはずがないのに。

駅前の高額な英会話スクールに通わせても、結局、家庭学習抜きに英語が身につくことはない。子どもたちが楽しければそれでいい、というなら話は別だが、子どもたちに「きちっとした英語を身につけた中学生になってほしい」というのなら、親だって家庭で作業しなければならない。忍耐は必定だ。

というわけで、本書は、「きちっとした英語を身につけた中学生」を育てたいと願う、小学生の子どもを持つ親を対象としている。子どものために、頑張れる親御さんが、子どもと一緒に家で行う英語の学習法についてご紹介したい。

 

購入はこちらから