タイトル
茶の湯に学ぶ人間関係を円滑にする魔法の一言。日本人なら知っておきたいスマートなおもてなしのされ方10分で読めるシリーズ
著者名
岡本洸聖,MBビジネス研究班
発売日
2015/09/22
概要
10分で読めるミニ書籍です(文章量8,000文字程度=紙の書籍の16ページ程度)
「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。
自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。
是非、お試しください。
書籍説明
「おもてなし」という言葉が、来客に対する日本人の真心を示すキーワードとして再評価されてきたことは記憶に新しい。
もてなす側はゲストに快適で豊かな時間を過ごしてもらうことを無上の喜びとし、そのためにあらゆる面で心を砕くことが必要とされ、
しかもそれをさりげなく行うことで苦心の跡を感じさせないことが一種の美徳とされている。
日本文化の「おもてなし」の在り方を象徴する、精髄のひとつとして「茶の湯」すなわち「茶道」の存在が挙げられるだろう。
歴史的にも日本特有の作法に大きな影響を与えてきたこの芸道は、今もなお生活の様々な面でその教えが活かされているのだ。
tea ceremonyと英訳されることもある茶道は、海外の人たちにとってはエキゾチックな様式美に満ち溢れ、
また日本人にとっても古式ゆかしい立ち居振る舞いは、
現代に感覚からすれば時に不可解に感じられるような特殊な作法に支配されているような印象を受けるのではないだろうか。
だがしかし、茶道が到達した「おもてなし」の精神は、もてなす側の心配りと、
そしてもてなされる側の心構えとを包括した、普遍的なコミュニケーションの要諦を示しているものでもあるのだ。
ここで重要なのは、「もてなされる側」にも相応のマナーがあり、ホストであるもてなす側が喜びを感じられるような、
「スマートなもてなされ方」というものがあるという点だ。
通常、もてなす側が細心の注意と心配りを怠らないのは当然のことであるが、ゲストとしてもそんな心尽くしの意図を理解し、
もてなしへの感謝と喜びの念を示すことこそが最大の礼となることが知られている。
茶道で定められている複雑で一見難解な作法や決まりごとの数々には、
実はそうした双方のコミュニケーションを円滑にするための意味合いが含まれているのだ。
著者紹介
岡本 洸聖(オカモト コウセイ)
1982年生まれ
校正者として勤務の傍ら、郷土史研究で得た成果をベースに歴史関連のコラムを執筆。
また、武道の経験をもとに幕末を中心とした剣術の話題を得意としている。
橋本歴史研究会事務局長
居合道(無外流)四段
杖道(神道夢想流)四段