タイトル
ウツは心の先導者。きっと本書はあなたを少し自由にする。10分で読めるシリーズ
著者名
佐野佐清,MBビジネス研究班
発売日
2016/02/03
概要
10分で読めるミニ書籍です(文章量9,000文字程度=紙の書籍の18ページ程度)
【書籍説明】
これから私は、鬱病や様々な気分障害を現に苦しんでいる「あなた」に向かって、語り掛ける。
虚しくてやりきれない日々を持て余しているあなたに向かって、語り掛ける。
本を手に取る程度の気力があれば、数分だけでも目を通してほしい。
私は二十代初頭から現在(二七歳)に至るまで何十回も自殺を考えた。
考えるだけでなく、実行にも移して失敗した。心療内科にも通ったし、薬も沢山服用した。
卒業直前だった大学も結局は中退した。何もかもが地獄よりも地獄的だった。
こうした本を書けるほどに回復した今になって思うと、あの最悪の時期を過ごせたのは、鬱に対する自分の観点を大きく変えたからだった。
鬱を克服するには、まずはウツを正面から受け入れ、そこから逆に何かを学び取る姿勢に徹するのが一番だ。
私が「うつ」を鬱でなくて、カタカナでウツとするのは、ウツを単なる人生の災難としてではなく、むしろ半ば人格的で親しみうる先導者として見なしたからだ。
ウツといる間は考えられないほど辛いが、その後には必ず、その辛さに見合うだけの収穫がある。
以下の各章が、少しでも実践上の参考になればと心底から願う。
【目次】
どん底にあるときは、ひたすら寝て過ごす
明日の早朝でも死ねるから今日は何とか生きる
あなたはウツに抜擢された
虚しさは中途半端が一番悪い
「これだ!」という確信を得る
本を読んで固着観念の網を脱する
白紙は心の解毒剤
背筋を伸ばして歩いてみれば心も陽気に歌いだす
日常をそのまま受け止めない
日常の解釈は限りなく自由
【著者紹介】
佐野佐清(サノサセイ)
一九八八年生まれ、石川県生まれ。
大学卒業の直前に重い抑うつ症を経験するが、五年間の苦闘の末に回復。
現在は質素ながら創作と著述活動に専念する日々を送る。
殊に禅思想と人間全般に関心を持ち、それらを主題とした論述原稿を書き溜めている。
眼精疲労が辛いときは落語やモーツァルトを楽しむ。
現在は野々市市に在住。