タイトル
人口減少が加速する今、限界集落で何が起きているのか?10分で読めるシリーズ
著者名
高田泰,MBビジネス研究班
発売日
2016/05/28
概要
さっと読めるミニ書籍です(文章量12,000文字以上 13,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の24ページ程度)
「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。
自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。
是非、お試しください。
【書籍説明】
首都圏や京阪神に暮らす人の多くが地方の出身者だ。本人は都会育ちでも、両親や祖父母の代までさかのぼれば、
地方にルーツが見つかる。この半世紀、多くの若者を都会へ送り出してきた地方は今、
人口減少と高齢化社会の進行というダブルパンチで大変な状況に陥っている。
六十五歳以上の高齢者が過半数を占める限界集落は、全国に八千近くを数え、もはや当たり前の存在だ。
民間の有識者組織「日本創成会議」(座長・増田寛也元総務相)は二〇一四年、
全国の自治体のほぼ半数が消滅可能性都市に該当するという衝撃的なレポートを発表したが、
限界集落では都会の人が想像もできない悲惨な現実が広がりつつある。
医者にかかれずに孤独死する独り暮らしの高齢者は、どの限界集落でも見られる。
わずか五千円の買い物や三千円の散髪に一万円以上のタクシー代を使う人もいる。
お参りに来る人がない無縁墓があちこちに取り残され、墓を守る住職がいない寺が増えてきた。
限界集落に取り残された高齢者たちは、まるで故郷の終焉を見届けようとしているようにも見える。
【目次】
孤独死が当たり前、高齢社会の厳しい現実
家族が去った廃屋、今も残る生活の痕跡
暮らしを支える命綱は宅配サービス
増え続ける医療難民と買い物難民
孤独死してもやはり最期は故郷で
過疎地の悲哀、北関東や東北でも
故郷との縁を断ち切る無縁墓の増加
無縁墓の墓場、行きつく先は不法投棄
過疎地に迫る寺院消滅の危機
墓守の代行サービスまで登場
広がる墓じまい、故郷との縁を消失
震災を機に人口が一気に減少
戻ってこない被災地の出身者
廃屋が目立つメーンストリート
活力をなくした夕張キネマ街道
高負担と低サービスで失われつつある市民の希望
【著者紹介】
高田泰(タカダタイ)
一九五九年、徳島県生まれ。
関西学院大学卒業。
地方新聞社で文化部、社会部、政経部記者を歴任したあと、編集委員を務め、年間企画記事、こども新聞などを担当した。
二〇一五年から独立し、ウェブニュースサイトなどでフリージャーナリストして活動している。
徳島県在住。