赤字覚悟の新幹線はこれ以上必要なのか?

 

タイトル
赤字覚悟の新幹線はこれ以上必要なのか?10分で読めるシリーズ

著者名
高田泰,MBビジネス研究班

発売日
2016/09/09

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概要

さっと読めるミニ書籍です(文章量10,000文字以上 11,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の20ページ程度)

【書籍説明】
北陸新幹線が二〇一五年春、石川県金沢市まで延伸して予想以上の利用客を集めたのは記憶に新しい。
金沢市の観光地は記録的な観光客を集め、開業効果が地域を潤した。
しかし、一般に観光ブームは長くても二、三年で鎮静化している。
ブームはいつまでも続くものではない。
一年後に開業した北海道新幹線は地元の期待にもかかわらず、低調な滑り出しとなった。
運行するJR北海道は年間五十億円近い赤字を予想している。
地方は今、急激な人口減少に直面している。
このまま地方路線の新幹線建設を続ければ、乗客が先細りして赤字を増す一方になりそうだが、北陸新幹線の関西延伸、
九州新幹線長崎ルートの建設へ着々と準備が進み、四国や奥羽地方でも新たな新幹線誘致を目指す動きが出てきた。
公共交通機関を採算性だけで論じることはできないが、このままだとJRの経営だけでなく、沿線自治体の財政にも深刻な影響を及ぼしかねない。
赤字覚悟の新幹線はこれ以上、必要なのだろうか。

【目次】
開業早々から空席が目立ち、観光客も低調
道南以外は新幹線開業に冷ややかな反応
北海道新幹線の前に立ちはだかる「四時間の壁」
JR北海道や国土交通省は赤字覚悟で開業
JR北海道が全路線を抜本的に見直す考えを表明
かつてない人出にわく金沢市内の観光地
予想より早く乗客一千万人を達成
人手不足で有効求人倍率が全国最高水準に
開業効果の後に待ち構える反動減
血税を投じて建設されている整備新幹線
建設中の区間は採算性に疑問の声も
北陸新幹線関西ルートはリニアと競合か
四国でも新幹線建設の動きが急浮上
東北では奥羽、羽越両新幹線推進の動き
山陰新幹線建設に向け、国会議員グループが誕生
うごめき始めた政官業のトライアングル

【著者紹介】
高田泰(タカダタイ)
一九五九年、徳島県生まれ。関西学院大学卒業。
地方新聞社で文化部、社会部、政経部記者を歴任したあと、編集委員を務め、年間企画記事、こども新聞などを担当した。
二〇一五年から独立し、ウェブニュースサイトなどでフリージャーナリストして活動している。
徳島県在住。

 

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