タイトル
古田織部に学ぶ、生きにくい時代をすいすいと思うままに過ごす人生術。10分で読めるシリーズ
著者名
宮内露風,MBビジネス研究班
発売日
2016/07/12
概要
さっと読めるミニ書籍です(文章量11,000文字以上 12,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の22ページ程度)
【書籍説明】
現代は「生きにくい時代」と言われています。
お役所ですら口にするのを避けているデフレスパイラルは止むことがありません。
国内では安い物しか売れず、海外進出も大多数が失敗し、会社経営の苦しさは給与に反映され、一部の例外的会社を除き、
給料は上がることが無く、派遣や契約社員などコストの安い労働構造へどんどんシフトして行きます。
そのことがますます国内需要を縮小させ、「給料が上がれば景気も良くなる。」の数年前の大号令空しく、
同時に行ったインフレ誘導の効果もあって、我々の生活は苦しくなる一方です。
いつの間にか外国人労働者が増え、貧困や格差が社会問題となり、テレビではコメンテーターが、輝かしい昭和と比較して、
日本はいつからこうなってしまったのだろうと嘆く毎日です。
一方でこんなことを言う人もいます。かって、この国は豊かではなかった。
みんなで支えあい、滅私奉公的に頑張って今の豊かさを作り上げたのだ。
昔の日本人を見習わなければならないと。
確かに、昔の日本は豊かでも生きやすくもありませんでした。
人々が力を併せて今の繁栄を築いたのも事実です。しかし、みんなが優等生的、自己犠牲的にがんばったというわけではないように思います。
必死だったとは思いますが、あくまで自由に自己を実現させながら世の中を渡っていった人もいます。
その中には後世に多大な影響を与えた人もいます。マンガやアニメで話題になっている古田織部もその一人です。
しかし、この織部と言う人物、作り出した織部焼同様に多面的で変幻自在、とらえどころのない人です。
現代では「へうげもの(ひょうきん者)」として有名な織部ですが、その人生をたどれば、ふざけたところはなく、
超真面目人間と評価している研究家もいるほどです。
(後述しますが、そもそも「へうげもの」との呼称に誤解があるような気がします。)
一体どれが織部の実像なのか?
そして、生きにくい戦国と言う世を、あくまで自由に、創造的に生きぬいた織部に学び、現代を生きるヒントにしようと言うのがこの本の狙いです。