タイトル
毎朝1分読むだけ、傾聴の教科書。聞き上手を習慣化する本。10分で読めるシリーズ
著者名
MBビジネス研究班
発売日
2014/08/18
概要
二人は、同じ年に入社して、同じ部署に配属されて、同じ先輩に仕事を教わりました。背格好も似ていて、出身校も同じようなレベルです。二人は家庭を持ち、子どもが二人。奇しくも、上は女の子、下は男の子。上の子も下の子も同い年です。そんな、そっくりな二人でも違う所が一つだけあります。20年後、一人は係長として日々、真面目に働いています。もう一人も真面目に働いています。しかし立場が少し変わってCEOとしてですが。二人に、大きな差が出た原因はなんでしょうか?二人とも真面目に働きました。しかし、CEOになった彼だけ傾聴に注目しました。常に自分を聞き上手でいるように律したのです。本書は、聞き上手でいること、傾聴を習慣化することを狙いとした本です。仕組みはシンプルです。「傾聴心得リスト」を毎朝読んでいただきます。1分で読み終わります。無意識に傾聴意識をすり込みます。意識が変われば行動が変わります。行動が変われば結果が変わります。人生が変わります。
まえがき
話し上手は聞き上手という言葉がある。
聞くのが上手い人は、会話が上手いということだ。実際に、人間は誰でも話を聞いてほしい。
みんなが話を聞いてほしいから、話を聞いてくれる人がいなくなる。我先にと、誰もが口を開けば聞き手はいない。
そういった中で、しっかりと人の話を聞こうとする人は貴重だ。
例えば、磁石のS極とN極のようなもので、話を聞いてほしい人をS極とすれば、聞き上手な人をN極とする。すると、世の中にはS極ばかりで弾きあってしまう。
そんな中にN極の聞き上手が入れば引っ張りだこだ。S極はN極としかくっつけない。そうするとS極の人たちは、N極の人を話し上手だと考えるのだ。
書店に行けば、聞き上手になるためのコツが紹介されている本は多くある。
そういった本を読んだ直後は、聞き上手として活躍できるだろう。しかし、問題点は、本を読み終わると忘れてしまって、また元の話したがりの自分に戻ってしまうことだ。
本書は、そこに注目した。聞き上手になるための「傾聴心得リスト」を用意した。これを、毎朝通勤時に目を通す。すると、聞き上手の心得がリマインドされる。
毎朝繰り返すことにより、無意識に聞き上手の心得がすり込まれていく。意識が変われば、行動が変わる。話したがりから聞き上手になる。
本書の構成
最初に「傾聴心得リスト」を紹介する。その後に、その心得を、それぞれ説明する。説明パートは10分程度で読み終わるし、一度だけ読んでいただければいい。
全体像を理解したら、あとは、毎朝リストに目を通していただく。
これだけだ。
それでは早速、リストを紹介しよう。
「傾聴心得リスト」
8割聞く
相手に興味を持つ
まず肯定する
沈黙を恐れない
陰口への対応
メモをとる
言いたいことを聞く
やさしく放っておく
時間と気持ちの余裕が必要
時間を区切る